第19号(2016年新春号)

第19号(2016年新春号)

2016/01/14

kadomatsu

明けましておめでとうございます。

 

 今年はオリンピックの年ですね。開催地のリオデジャネイロと日本の時差は12時間だそうです。時差の計算は簡単ですが、日本とは昼夜逆転するので、平日に生放送で観戦するのは難しそうです。それでも、いろいろな競技で、日本人選手だけでなく各国の選手の活躍を見ることができるチャンスですから、今から楽しみにしています。

 

 それでは、「ひねの通信」第19号をお届けします。

 

 

2016年になりました。新しい年が始まるにあたって考えたこと

  あけましておめでとうございます。

 ついこのあいだ2015年の新年を迎えたところだと思っていたら、あっという間に2016年の新年を迎えてしまいました。

 

 昨年の話になりますが、11月に高校の同窓会に出席してきました。岸和田市の公立中学校から、大阪教育大附属高校平野校舎に進学したときに、あまりの雰囲気の違いに衝撃を受けたのが今でも忘れられません。「優等生ばっかりや!授業中、静かや!」と。

 その高校の同窓会に出席して、同級生や先輩、後輩、そして恩師の方々にお会いしました。昔と全く変わらない先生、すっかり髪の毛が減ってしまった先生、残念ながら他界された先生。

 

 皆さんは、学校で勉強したことを思い出すことはありますか?私は、仕事をしていて、ふと思うことがあります。「学校で勉強したことって本当に役立っているな。先生ありがとう」と。

 

 たとえば、確定申告書を作る仕事では、計算するために算数力が役立ちますし、税法を読むためには国語力が役立っています。こうやって文章を書くときにも国語力が役立っているはずです。(私の文章、読みやすいですか?)

 企業価値評価をする仕事では、数列や微分積分などが背景にありますから、数学力が役立っています。ときには海外の方とやりとりすることもあり、(会話は得意ではなく文書中心ですが)英語力が役立っています。

 

 企業の歴史を研究するときには、歴史力が役立ちます。日本の企業の中には長い歴史のある企業がたくさんあります。例えば、ヤクルト本社が製造しているヤクルトに入っている乳酸菌シロタ株は、1930年に代田稔(しろた みのる)博士が強化・培養に成功しました。1930年頃といえば、世界恐慌や満州事変などが起こっていた時代です。そういった時代背景を想像しながら、ヤクルトのシロタ株に想いをはせると、ヤクルトに対する理解もより深くなるように思います。

 

 毎年、今まで出会ったことの無いような難しい仕事・問題に直面します。そのたびに、仕事や問題を昔の恩師に重ね合わせ、そこから何かしら学び取りつつ、精進していきたいと思います。今年はどんな試練が待ち受けているのか。今年も精進の1年です。

 本年もよろしくお願いします!

(次長 公認会計士・税理士 日根野健)

 

 

平成29年1月~ 新たな医療費控除の制度

 先月発表になった平成28年の税制改正大綱から、医療費控除の特例措置について紹介します。

 

対象者

 ご自身又は生計を一にする配偶者、親族で、一定の検診や予防接種を受けている方

 

控除対象

 薬局で市販されている一定のスイッチOTC医薬品(要指導医薬品及び一般用医薬品のうち、医療用から転用されたもの)の購入対価で、12,000円を超える部分(88,000円が限度)が、所得金額から控除されます。

 

適用時期

 平成29年1月1日~平成33年12月31日までの各年

 

従来の医療費控除との関係

 この特例は、これまでの医療費控除との選択になります。

 

 対象となるスイッチOTC医薬品には、かぜ薬、胃腸薬、鼻炎薬などの一部も含まれるようです。従来の医療費控除に比べて、少額の支払いでも所得控除ができますので、病院にはあまり行かないが市販薬を利用する機会が多い方などにも、医療費控除が利用できる可能性が広がります。

 新たな医療費控除の利用を検討される方は、平成29年1月1日以降、市販薬のレシート等をお取り置きください。

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