2020/07/14
落ち着いたかと思われた新型コロナウイルス、また感染者数が増えてきました。それに加えて、大雨や台風が心配な季節になってきました。今年はもう、心穏やかに過ごしたい、というのが本音ですが、トピックにもあるように、自力で変えられないことに対して不安を持つより、事態を受けてどう行動するかに集中し、前進しなければと思っています。
それでは、「ひねの通信」第37号をご覧ください。
『7つの習慣』 久しぶりに読み返してみました
世界的に大ヒットした『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー著)という本があります。日本語版が発売されたのは1996年でした。この本との出会いは2003年で、当時は何度も読み返していました。
それから10年以上が経ち、最近また読み返すことがありました。ブランクがあっても、色褪せることのない内容で、学んだことが疎かになっているなと反省することしきりでした。そこで、反省・復習の意味も込めて、私が読み始めた当初に「なるほど!」と思った点を紹介したいと思います。
第1の習慣「主体性を発揮する」を実行するために大切なのが、「影響の輪」という考え方です。「影響の輪」とは、自分が変えられるもの、影響を与えることができるもののことです。例えば、今日の天気(雨)は、私には「変えられないもの」ですから「影響の輪」の外にあります。先週の金曜日にしてしまった業務上のミスは、今さら「変えられないもの」ですから「影響の輪」の外にあります。そんな「影響の輪」の外にあることについてクヨクヨ考えたり、エネルギーを使うのはやめよう、というのです。
私にとって変えられる「影響の輪」は、私自身の行動です。ですから、雨天に文句を言うのではなく傘を手にすること。過去の失敗をクヨクヨするのではなく、失敗が再発しないように仕事の手順を見直すこと。「影響の輪」にエネルギーを集中することで、前に進むことができます。
「影響の輪」の外にあることをあれこれ考えてしまうのは、性格のようであって、実は習慣だと思います。クヨクヨ考え始めたら、そこでストップして、「影響の輪」に集中することを習慣にするのです。
第3の習慣「重要事項を優先する」では、「緊急ではないが、重要なこと」に時間をかける大切さが強調されます。例えば、家族と過ごすこと、仕事に役立つ知識などの自己研鑽、などは緊急ではないので、そこに時間をかけなくても(短期的には)問題が発生しません。しかし、長期的に見ると、人生を有意義なものにしてくれるのは「緊急ではないが、重要なこと」です。
ほとんどの人は、「緊急で、重要なこと(締め切りの迫った仕事)」、「緊急だが、重要でないこと(大切でない会合への出席)」「緊急でもなく、重要でもないこと(ゲームアプリで遊ぶ)」に1日のほぼ全ての時間を費やして、「緊急ではないが、重要なこと」には時間を使っていないというのです。耳が痛いです。
何度も読み返していた20代の頃と違い、40代になって、家族が増えたり、社会的な立場なども大きく変化しました。そんな今、改めて『7つの習慣』を読み返すことで、新たな気付きを得て、今の習慣を改めて見直したいと思います。
(次長 公認会計士・税理士 日根野健)
新型コロナウイルス関連の給付金
新型コロナウイルスの感染拡大で業績に影響が出た場合に、受け取ることができる給付金があります。緊急事態宣言下での休業要請に伴う給付金は、既に受付が終了していますが、今後影響が出た場合に利用できる制度もございますので、ご紹介いたします。
持続化給付金
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、事業収入が前年同月比で50%以上減少した月がある場合に、給付金が支給されます。
★ 中小法人の方は最大200万円、個人事業者の方は最大100万円支給されます。
★ 2020年1月~2020年12月の間で、ひと月要件を満たしていれば、申請できます。
★ 申請の受付は、2021年1月15日までです。
家賃支援給付金
土地・建物を借りて事業をしており、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、2020年5月~12月の売上高が、「1か月で前年同月比50%以上減少」 又は、「連続する3か月の合計で前年同期比30%以上減少」した場合に、賃料に応じた給付金が支給されます。
★ 中小法人の方は最大600万円、個人事業者の方は最大300万円が一括支給されます。
★ 申請の受付は、2020年7月14日~2021年1月15日です。
いずれの給付金も電子申請になります。制度の詳細や申請方法は、経済産業省のサイトに掲載されておりますので、ご確認ください。