2019/06/24
とうとう新元号が発表されました。今回は天皇陛下の生前退位による改元ですので、明るい雰囲気での新元号の発表でしたね。「令和」と「昭和」で「和」の文字が重なるからか、昭和生まれの私にとっては、違和感なくすっと入ってくる気がしましたし、いい響きだなと感じました。皆さまは、どのような印象を持たれたでしょうか。
それでは、「ひねの通信」32号をご覧ください。
令和~希望ある時代に~
平成31年4月1日、新元号「令和」が発表されました。
憲法第1条にある通り、天皇は日本国民統合の象徴であり、皇位の継承に伴い、5月1日に改元が行われます。改元は、日本国民統合の象徴である天皇の皇位継承に伴うものですから、そこに込められる想いは、日本国民の多くが共感できるものであってほしいものです。
それでは「令和」にはどのような想いが込められているのでしょうか。
首相談話によれば、「春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように一人ひとりが明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたいとの願いを込め、決定した」とのことです。
令和に込められた想いに、私自身が共感できるか? 考えてみました。
今、世界を見渡せば、貧富の差は拡大し、自国の利益ばかりを主張するリーダーが目立っています。経済的な合理性が重視され、声高に自分の権利を主張する者が利益を得、そうでない者は苦境に立たされる。特定の信仰のために、他人を害する事件も散見されます。
そのようななかにおいて、令和に込められた想いは、一人ひとりの人間の個性や可能性に光を当て、それぞれが自分の花を咲かせられる世であってほしい、という想いが込められています。これは、決して他人を害したり、自分の意見を押し付けるのではなく、他者を尊重しながら、個々が自分の資質を発揮してほしい、ということだと思います。
また、令和という言葉は、万葉集から引用されていますが、この万葉集は幅広い階層の人々が詠んだ歌が収められているものです。このことから、多様な人々の存在が受け入れられる社会をイメージしていると思います。そのような社会をイメージし目指すことに、私は素直に「共感できるなあ」と思いました。
そのような社会は、ボヤっと期待していても実現するものではなく、私たち、一人ひとりが志向して初めて実現するもの。日々の何気ない、ちょっとした場面で、それぞれの花を大切にできるような行動をとっていきたいと思います。その小さな積み重ねが、大きな花を咲かせることになる。
新しい時代の幕開けですね!
(次長 公認会計士・税理士 日根野健)
2019年10月1日から実施 消費税の軽減税率制度
2019年10月1日から、消費税が8%から10%に引き上げられると同時に、軽減税率制度が実施されます。
軽減税率の対象品目
●飲食料品 (外食、ケータリングや酒類を除く)
●新聞 (週2回以上発行で、定期購読契約に基づくもの)
※軽減税率対象品目の税率は、8%となります。
必要な対応
●売上
税率ごとに分けて帳簿等に記帳を行う
「軽減税率対象品目である旨」及び「税率ごとに区分して合計した税込金額」を記載した請求書等を発行する
●仕入れ(経費)
税率ごとに分けて帳簿等に記帳を行う
「軽減税率対象品目である旨」及び「税率ごとに区分して合計した税込金額」が記載された請求書等を保管する
軽減税率制度の実施まで、あと半年ほどありますが、現在の業務の中で、軽減税率の対象品目にあたるものがあるか、事前に準備することは何か、一度ご確認をお願いいたします。不明点などがございましたら、当方までご相談ください。国税庁のホームページにも、軽減税率制度の詳細が出ておりますので、ぜひご覧ください。