2017/07/10
昨年の今ごろはイギリスのEU離脱の国民投票、今年は東京都議選。
選挙の大きさ、結果を受けての衝撃は、EU離脱とは比べものになりませんが、大阪にいながらも
多少興味を持って見ていました。一人一人の気持ちがある方向に少し動いて、良くも悪くもそれ
が大きな変化を生む、上手く言えませんがそういう状況を見た気がします。
それでは、「ひねの通信」第25号をご覧ください。
関西サイクルスポーツセンター、ご存知でしょうか?河内長野にある、面白い自転車がたくさんある遊園地(!?)です。
先日、私と妻と子ども4人、合計6人で行ってきました。人数が多いので入場料だけでもけっこうかかります。上の2人(小5と小3)とサイクリングをしました。1周3キロのコースなのですが、子どもたちは速い速い。私だけがヘトヘトになってしまいました。家族全員大満足で、次男は帰りたくない、と泣き出す始末。次男がこんなことを言うなんて、とても!珍しいことなんです。
日々、身体的にも精神的にも成長していく子どもたちを見ていると、うれしく頼もしく感じるとともに、自分の成長の遅さ、もしくは自分の老化をはっきりと感じてしまい、悲しい気持ちにもなります。
関西サイクルスポーツセンターは、私が小学生の頃、両親に連れられて何度も行った場所です。そこに今度は自分が子どもを連れていく、というのはとても不思議な感覚です。
思えば、あの頃の両親の年齢よりも、今の私のほうが年上です。あの頃の両親は、こんなこと考えていたんだろうなあ、こんな気持ちだったんだろうなあ、と30年も経ってやっと少しわかるようになってきたと思います。同じ立場、同じ年齢になってみないと分からないことって、ほんとうにたくさんあるなあ、と日々感じます。
仕事柄、いろんな人の立場を想像します。経営順調な会社の社長さんの気持ち、ものの見方、感じ方。資金繰りに苦しむ会社の社長さんの気持ち、ものの見方、感じ方。多額の財産を相続した人の気持ち、受け止め方。財産やたくさんの心残りをおいてこの世を去ろうとする人が今、何を思うのか。
想像してもよく分からないですし、分かったところで仕事に影響があるわけではないと思うのですが、移動中やお風呂に入るとき、ふとした瞬間に思いを馳せます。
「今日会った〇〇さんは、どんな気持ちなんだろう。なぜあんなことを言ったんだろう。どんなふうに考え方が変化してきたんだろう。」
今、村上春樹さんの『騎士団長殺し』という小説を読んでいます。村上春樹さんの(最近の)作品は、人と人とが理解しあうことの難しさと、でもその難しさを超えて理解しあおうとする努力や、どこまで感情を共感しあえるのか、といったことを、理論的な文体と不思議なストーリーで描いています。
忙しい毎日ですが、毎晩コーヒーを片手に『騎士団長殺し』を少しずつ読み進めながら、人のことを理解する試みを続けたいと思います。
(次長 公認会計士・税理士 日根野 健)
平成29年度の税制改正で、中小・小規模事業者の投資を後押しするため、中小企業経営強化税制が創設されました。
対象者 青色申告書を提出する中小企業者等
対象設備 生産性向上設備(生産性が年平均1%以上向上)又は収益力強化設備(投資利益率5%以上のパッケージ投資)
で以下のもの
・機械装置(160万円以上) ・工具(30万円以上)
・器具備品(30万円以上) ・建物附属設備(60万円以上)
・ソフトウエア(70万円以上)
※事務用器具備品、本店、寄宿舎に係る建物附属設備、福利厚生施設に係るもの等は対象外
措置内容 ①か②のいずれか選択
①取得価額までの特別償却(即時償却)
②取得価額の7%(資本金3,000万円以下又は個人事業主は10%)の税額控除(法人税額の20%が上限)
要件 ・中小企業等経営強化法の経営力向上計画の認定を受けること
・平成29年4月1日~平成31年3月31日までに資産を取得し、国内にあるその法人等の指定事業の用に供すること
など
この他、いろいろ細かい要件がございますので、制度の利用を希望される場合には、資産の取得前にご相談ください。