2016/07/20
現金を取り扱う飲食店ならではの事件。ときどきあります。
単なる釣銭まちがいのときもあれば、盗難のときもあります。
ときには従業員が着服していることも。。。
飲食店では、代金をお客さんから現金で預かることがほとんどです。1000円未満の釣銭間違いは仕方ないにしても、それ以上の釣銭間違いは防がないといけません。釣銭が多い場合のダブルチェックは、よく見かける釣銭間違いの防止策ですね。
問題は盗難や着服です。
ときどきあるのが盗難です。全く知らない人が、誰もいないときに店に侵入してレジのお金を盗むことがあります。
盗難対策は、店に現金を置かないことです。店に置く現金は釣銭用の現金、例えば5万円だけとし、残金については、毎日の閉店後に近くの銀行で入金してしまいます。それによって、もしも泥棒が入ったとしても、盗難される金額は釣銭用の5万円だけですみます。
閉店が夜遅く、近くの銀行に入金することができないのであれば、翌朝、店のオープン前に銀行に入金しましょう。
悲しいことですが、従業員が店のお金を着服することも、現実には起こります。
もちろん着服する従業員が悪いのですが、店側がそのような隙を作ってしまったという面もあるでしょう。従業員が変な気を起こさないように、店の現金管理は厳しくしておくべきです。
上で書いたように、毎日の売上を銀行に入金させること。もうひとつは、きちんとレジを打たせることです。
飲食店のなかにはレジをきちんと打っていない店があります。
税務署目線で見ると、実際の売上よりも税務署に申告する売上を少なめにしようという下心があるように見えてしまいます。レジは、本来、釣銭の計算をスピーディーに行ったり、どのメニューがどれだけ売れたかを簡単に把握できる便利なもののはずです。それをあえて利用しない飲食店には、なにかしら良くない意図があるのでは?と勘繰られても仕方ありません。
毎回きちんとレジを打つこと。そして、1日の終わりにレジを締めて、レジで集計した売上を社長にメールで連絡するなり、管理部に連絡させます。そして、管理部では、翌日、銀行入金額と店舗からの売上報告額を照合して、一致していることを確認します。こうすれば、従業員は着服する気も起きないでしょう。税務署も疑いをもたないことでしょう。会計処理も簡単になります。
店舗の業績は、店舗の運営力に左右されます。サービスはもちろんのことですが、現金管理という裏方の部分を強化することも店舗運営力の一部です。
現金管理を一度、見直してみましょう。
思わぬ事件が起こってしまったヨシコ・キッチン。まだまだヨシコ社長の悩みは続きます。次回は8月20日アップ予定。